さがゆき 渋谷毅 潮先郁男 We’ll Meet Again

10月の発売に向け、今月19日(月)に、加藤崇之、さがゆき、潮先郁男のアルバムのトラックダウンを行なう予定です。

そこで、Carco レーベルからリリースされている、さがゆき、渋谷毅、潮先郁男『We’ll Meet Again』をアマゾンから取寄せて聴いてみることに。

淡々としたさがゆきさんのボーカル、淡々とした渋谷毅さんのピアノ、淡々とした潮先郁男さんのギター。
あまりにも淡々とした言葉を失うほどの美しいアルバム。

加藤さん達との演奏も、こんな淡々としたアルバムとなるのかが気になる。
多分、美しい作品になりそうな気はする。

このアルバム、まず選曲が良い。
鹿児島の有名ライブハウス「パノニカ」のマスター中山信一郎さんが、脳梗塞で倒れられる前に選曲されていた16曲の中から12曲を選んだのだそうな。

誰もこんな曲知らないよ、と言うような地味なスタンダード曲が並ぶ。

最近、雨後のタケノコのようにデビューする、誰でも知ってるスタンダードの定番しか演奏しない美人ピアニスト達には、「少しはこれを見習えおまえらは」と思うぐらい優れた選曲が心を打つ。

タイトル曲の最後の曲は、私が大好きなスタンリー・キューブリック監督の「博士の異常な愛情」の印象的なラストシーンからの曲。

ちなみに渋谷さんによると、Carco(レーベル)の「カルコ」とは、その昔京都・三条蹴上にあったジャズ喫茶「Carco」から取ったとのこと。なんだかなにかの番号が店の名前の後ろに付いていた気がするが、私はカルコと言う人物がやっていた店だから、ただ単に「カルコ」と呼んでいた。古いジャズばかりが掛かっていた。

74年から77年まで京都に住んでいた私にとっては良く通ったお店でした。「蝶類図鑑」とか「ZABO」とかね。京都の喫茶店は「イノダ」「六曜社」をはじめとして、コーヒーがどこへ行ってもおいしいのだが、ジャズ喫茶のコーヒーは今イチだった気がするが、「Carco」のコーヒーはおいしかった。

カルコの店と言っても奥さんだった(と思う)奇麗な人がお店を仕切っていて、カルコは毎日麻雀三昧で負けが込み、金使いが荒くそれが原因で別れたのだと思っている。村八分の初代?マネージャーだった人。確かこれもすぐクビに。まぁ、これらはどうでもいいことだが。すいませんねカルコさん。

10年程前に吉祥寺でバッタリ、カルコと出会ったことがある。東小金井でバラ園のある喫茶店をやってるからと言った。その喫茶店を尋ねると村八のギターの加藤義明君が店の隅でギターを弾いていた。どうゆうこっちゃこりゃ?と思ったね。
現在、彼は何処に?
話はだいぶとそれたが、そんな思い出を渋谷さんのアルバムを聴くと思いだす。

渋谷毅、さがゆき、潮先郁男『We’ll Meet Again』
2008年のアルバム Carco 3010  2,500円(税込)


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