阿佐ヶ谷ザムザにて「月蝕歌劇団」公演『竹久夢二の双曲線』と言う芝居を見る。
牧口元美(元祖ポンキッキのガチャピン)大先輩が出演されていて、お誘いいただいたためにこの劇団をはじめて見に行く。
お粗末の一言。
竹久夢二、伊藤晴雨のモデルになったお葉をメインにし、大杉栄と伊藤野枝の生きた時代に、怪盗ルパンやらなんやらが絡むと言う訳のわからん内容だ。
若い人に<左翼主義者>の生きた時代を伝えようとしてるなら、まぁ、イイかと思わないでもないし、それで脚本が良く書けているのならイイのだが、もの凄く中途半端で話を飛躍させ過ぎて、この主宰者の自己満足が透けて見える。この爺さん、若い女の子が好きなだけじゃないの。
『発見の会』での上杉清文氏の書く同じ時代を描く脚本とは、レベルが桁外れに違い余りにも浅い。年に2回も3回も本公演を開くスタンスがご自慢なようだが、そんな事をしてるから薄っぺらい芝居になるんだよ。
イヤになるぐらいに暗転があるが(特技なの?)役者の技量が余りにも稚拙なのをごまかそうとするためとしか映らない。また音響も音が歪み聞き苦しくイライラする。音に切れ間がないのも芝居をごまかそうとしてるとしか思えず残念。それに余りにアナログな音で、歌は数十年間使い回しなのか?マスタリングし直してノイズを排除することをお薦めしたいと思います。
久しぶりにイライラする芝居でした。ちなみにこの劇団創立25周年なのだそうな。寺山修司を継ぐ劇団として万有引力と並ぶ劇団と言うのなら残念。万有引力には力のある役者が多くいたように思うのだが。アングラのはき違えだぜや!
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