横井一江さん著の「アヴァンギャルド・ジャズ」の内容が素晴らしい。
1年前にウチの近くのバス停の前で拾った5,000円の図書券を使い、横井さんの「アヴァンギャルドジャズ」と「もしドラ」とロバートアルトマンの作品集を紹介する本を購入する。
出版社:未知谷 2,940円(税込)
ただね、横井さんのこの本、装丁最悪だけどね。
なので表紙紹介しません。
ミシャ・メンゲルベルクがタバコを吸ってピアノに向かう図。
ようするに早く言えば禿げたオヤジがタバコを吸ってるだけの表紙。
イイのこんなので?
裏だって凄いよ!何てったってムサイミュージシャンの絵が並ぶだけだもんね。
もう少し何とかならないのかと思う。若い人が興味を持つ写真だとは思えないからね。
写真自体は横江さんの撮影されたものだから、良いとは言うものの。
但し、彼女の書く文章は全く別。
こんなわけのわからないヨーロッパ人の名前がズラズラと並ぶ内容だが、とても読み易くって自分がさまざまなフェスティバルの場に参加しているような印象を受ける。
フェスでのフリージャズやインプロヴィゼーションの音楽がステージから伝わって来るような、文章が躍動しているのを感じます。
だからスラスラと読めてしまう。
ヨーロッパでのジャズの歴史、70年代以降各国で完成し熟成されていったフリージャズの数々、ヨーロッパ中のフェスを隅々まで探求し網羅した中から、感動した音楽との出会いが活き活きと描かれていて、凄く面白い。
ミュージックマガジンに載っていた原田和典さんの記事を見て購入したのですが正解。
税抜2,800円と少し高いが、CDと比べれば同じで数十枚の音楽を聴いた気分になれました。
ただ、自分の中にはフリー・インプロヴィゼーションにそんなに固執していくほどの興味はないけどね。
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